DADiSP/Octave の機能詳細

1/Nオクターブ解析モジュール

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オクターブ解析は、多数のバンドパスフィルタの集 合体を通過させた後の信号の周波数特性を表示しま す。各フィルタの中心周波数は、前のフィルタの中 心周波数の2 倍です。各フィルタは、それぞれ、前 のバンドより2 倍広く、次のバンドの半分の帯域幅 をカバーします。1 オクターブは、周波数の2 倍に 相当します。

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この比例する帯域幅の特性は、ログスケールで周波 数情報を分割し、様々なシステムの解析に非常に役 に立ちます。例えば、人間の雑音と振動に対する反 応は、かなり非線形であり、また、多くの機械的な システムは、比例帯域幅の解析に最も適した様な動 作をします。

比例帯域幅のオクターブフィルタ

オクターブフィルタは、標準FFTスペクトル解析と 異なり、比例帯域幅を持ちます。バンドパスフィ ルタの低い方と高い方のカットオフ周波数をflとfh とすると、中心周波数(fc)は、次のように決定する ことができます。

1/Nオクターブ解析

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より大きな分解能を得るには、周波数範囲は、オクタ ーブの分割数の比例帯域幅で分割されます。 例えば、 1/3オクターブ解析では、 1オクターブ当たり3つの バンドパスフィルタがあり、各フィルタの中心周波数 が前の中心周波数の21/3 となっています。

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一般に、1/Nオクターブ解析については、1オクターブ 当たりN個のバンドパスフィルタがあります。

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デジタル バンドパスフィルタの手法

DADiSPオクターブ解析モジュールは、ANSI S1.11およびIEC 1260規格に適合する厳密な IIRディジタルフィルタを使用して、1/Nオクター ブ解析を行ないます。 各バンドフィルタは、それぞ れANSI S1.11およびIEC 1260規格に合致した 設計となっています。それは、オリジナルのアナロ グ伝達関数を双一次変換によってデジタル・ドメイ ンに変換することにより実現しています。 フィル タ次数は、指定することができます。 また、周波数 比は、2進法あるいは十進法で計算されます。

標準およびカスタムの中心周波数

標準のオクターブ解析の中心周波数は、ISOバンド 番号の範囲によって指定されます。 また、ユーザー アプリケーションのためのユーザ定義の中心周波 数は、周波数範囲かリストによって指定されます。

入力と出力の設定

入力データには、A、B、およびC の重みフィル タを利用することができます。 出力結果は、平均 電力、最大電力、最小電力、重み無しRMS 値が 含まれます。 出力は、校正値で正規化することが できます。結果は、対数および線形の軸上にプロ ットできます。 また表示する周波数範囲は、規定 のものと、任意に設定したものでプロットするこ とができます。 出力は、バー、ステップおよびラ イン・プロット等の種々のプロットスタイルで表 示することができます。

動作条件

DADiSPオクターブ解析モジュールは、DADiSP 6.0 B17 あるいはそれ以上のバージョンで動作します。 詳細は、弊社にご連絡下さい。

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