DADiSP / ISO 2631の機能詳細
関連モジュール
(お得なサンプルワークシート付)
モジュール名 |
---|
Unit/Wavelet |
Unit/MVA&WLT |
Unit/C.R.F |
開発関連ツール
ツール名 |
---|
FT-1000 |
DADiSP/Real-Time |
RD法解析 モジュール |
回転次数比分析 モジュール |
ISO 2631 人体振動周波数補正モジュール
国際的なISO2631では、全身振動の振動暴露計測および評価における手法を備えています。人が感じる振動暴露の効果を評価します。このとき、人の支持構造によって伝えられた加速度データの二乗平方根の補正が計算されます。振動に対する人の反応が周波数の関数となっているため、加速度データは周波数補正曲線でフィルター化され、標準的に振動計測と人の反応との相関が求められます。
ISO 2631 Standard
異なるデバイスによる異なる計測結果を比較するためには、標準的な周波数補正方法が必要となります。ISO 2631 Standardでは、座位、立位および臥位の組み合わせでの補正フィルターを表現できます。
例として健康面の不快感や振動障害などの解析に適用することができます。
上記のような解析例に対して、ある周波数曲線では振動軸や効果における有用な組み合わせが展開されます。その中でも、3つの曲線は健康面における効果の評価に使用され、2つの曲線は振動の重大さの評価に使用されます。
Standard 周波数補正フィルター
ISO 2631 Standardでは8つの周波数補正曲線を標準で定義しています。さらに、ISO 5349 Standardでは手の振動に対する曲線、British BS 6841 Standardでは行動障害に対する曲線をそれぞれ標準で定義しています。ISO 2631のモジュールには、これら10種類の標準的なフィルターをサポートしています。
ISO 2631, ISO 5349, BS 6841 周波数補正フィルター
Wb | 立位、座位および臥位時における全身振動の鉛直方向、Z軸。 | ISO 2631-4 |
---|---|---|
Wc | 立位、座位および臥位時における全身振動の水平方向、X軸。 | ISO 2631-1 |
Wd | 立位、座位および臥位時における全身振動の鉛直方向、X軸またはY軸。 | ISO 2631-1 |
We | 座位時における全身振動の回転、全方向。 | ISO 2631-1 |
Wf | 座位または立位時における振動障害の起因となる全身への低周波振動の鉛直方向、乗り物酔い、Z軸。 | ISO 2631-1 |
Wg | 行動障害の起因となる全身振動の鉛直方向、Z軸。 | BS 6841 |
Wh | 手腕部における振動、全方向。 | ISO 5349-1 |
Wj | 臥位時における頭部振動の垂直方向、X軸。 | ISO 2631-1 |
Wk | 立位、座位および臥位時における全身振動の鉛直方向、X軸。 | ISO 2631-1 |
Wm | 建物内における全身振動、全方向。 | ISO 2631-2 |
高精度フィルター
目的のフィルターの係数は、標準でサポートされているアナログフィルター仕様に基づいて双一次変換法によりデジタル領域に変換され生成されます。なぜなら、フィルターは複数の連続したサブフィルターから成り、各サブフィルターの係数は計算処理後の畳み込みによって連結されることで、一個のデジタルフィルターの等価係数を導出するためである。 結果として出る係数は2次直列となり、データを高精度かつ安定して処理するために使用されます。
ワンステップ処理
サポートされている周波数補正フィルターによりデータのデザインおよび処理が簡単にワンステップで実行されます。実行時にインタラクティブダイアログボックスのインターフェイスと簡単なコマンドライン両方を使うことが出来ます。下記に例として、周波数補正フィルターであるISO 2631Wkを用いてWindow 1に加速度データを処理する場合を挙げます。filt 2631 ( w1 , “ Wk ” )
また、周波数領域で周波数補正曲線を表示させるには下記のようにします。freq 2631 ( “ Wk “ )
ダイアログボックスのインターフェイスでは処理するデータと周波数補正フィルターを選択しマウスでクリックするだけで処理されます。推奨環境
DADiSP 6.0 B17が動作するためにはDADiSP 6.0 B17以上が必要になります。